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弁護士なしで離婚調停の対応をするメリット・デメリット

離婚調停は、夫婦間の話し合いがまとまらないときに家庭裁判所が間に入ることで進められる手続きですが、弁護士をつけずに対応することも可能です。

この記事では、弁護士なしで離婚調停の対応をするメリット・デメリットについて解説します。

離婚調停は弁護士なしでもできるのか

離婚調停とは、離婚についての話し合いがまとまらない場合やそもそも話し合いができない場合に、家庭裁判所に間に入ってもらうことで話し合いを進めていく手続きのことです。

訴訟のように裁判所が判決によって判断を下すのではなく、あくまでも申立人と相手方の話し合いにより、離婚に関する取り決めをしていきます。

そのため、申立人も相手方も、弁護士に依頼せずご自身だけで調停手続きに対応することができます。

申立人が弁護士なしで離婚調停をする割合は、全体の約4割程度です。

弁護士なしで離婚調停の対応をするメリット・デメリットとは

離婚調停を弁護士なしで行うことには、メリットとデメリットがあります。

それぞれについて詳しく見ていきます。

弁護士なしで離婚調停をするメリット

弁護士なしで離婚調停を進める最大のメリットは、費用が安く済むという点です。

離婚調停で弁護士をつける場合、着手金や報酬金などの弁護士費用がかかりますが、ご自身で申し立てる場合には、収入印紙や連絡用の郵便切手など実質的な費用の負担だけで済みます。

弁護士や案件内容によっても変わりますが、離婚調停にかかる弁護士の相場は次の通りです。

 

  • 相談料…5,000円~1万円程度(初回無料の場合もあり)
  • 着手金…20万円~40万円程度
  • 報酬金…40万円~60万円程度

弁護士なしで離婚調停をするデメリット

弁護士なしで離婚調停を行うことは、費用面ではメリットがありますが、次のようなデメリットがある点に注意が必要です。

 

  • 法的知識の欠如
  • 相手方のペースで話し合いが進む可能性がある
  • 申立書などを自分で用意しなければならない

 

調停は法律に基づいて行われることが前提ですが、法的知識がないと、どのように話し合いを進めるか、どのように解決するかの方向性を決めるのが難しくなります。

また、相手方から何か条件を出された際に、その条件が自分にとって有利なのか不利なのか判断がつかず、結果的に不利な条件を受け入れてしまうリスクも考えられます。

調停が長期間に及ぶと、ストレスや疲労感から感情的になってしまい、調停を早く終わらせたいという気持ちから不利な結論で決着をつけてしまうことにもなりかねません。

申立書や自身の主張を立証するための書類などを自分で用意する必要があるため、慣れない作業に時間も手間もかかり、精神的・肉体的負担となります。

まとめ

弁護士なしで離婚調停の対応をすると、弁護士費用の節約にはなりますが、精神的・肉体的に大きな負担となったり、不利な内容で調停が成立してしまったりする場合があります。

弁護士に依頼することで、依頼者の手続きの負担や精神的ストレスが軽減され、有利な条件で離婚調停を成立させられる可能性も高まります。

離婚を弁護士に依頼すべきかお悩みの場合は、まずは一度ご相談ください。

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倉田 勲Isao Kurata

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所属団体
  • 千葉県弁護士会
経歴
  • 2012年 明治大学法学部卒業
  • 2014年 中央大学法科大学院修了
  • 2018年 弁護士登録、千葉第一法律事務所入所

事務所概要

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資格者 倉田 勲(くらた いさお)
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